フロー一覧
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フローページに書き溜める、という方針は妥当です。健診業務は「単体フロー」よりも「境界で何が起きるか」を可視化できると価値が上がります。その観点で、今挙げている流れに加えて検討しておくと実務で効くものを整理して説明します。
まず、受診者起点だが裏側が複雑な流れです。
予約から結果閲覧までは既に入っていますが、以下の分岐が抜けやすいです。
受診者変更・キャンセルの流れです。WEB予約後に日程変更、項目変更、キャンセルが発生した場合、予約枠・帳票・検体・請求にどこまで影響が出るかを一枚で描けると、Fit&Gapで非常に使えます。
再検・精検勧奨の流れも重要です。結果確定後に「要再検」「要精密」となった場合、通知、受診勧奨、医療機関受診、結果回収までが健診システム外に流れ出ます。この「外に出る瞬間」を図に残しておく価値は高いです。
次に、健診機関内部のオペレーション系フローです。
現場SE視点では、ここが一番トラブルになります。
当日受付〜検査実施〜検体回収の流れです。バーコード発行、検体ラベル、検査順、未実施検査の扱いなど、人と紙とシステムが交差します。
検査結果入力〜確定までの流れも必要です。自動連携(機器・外注)と手入力が混在し、一次確認・二次確認・医師判定という段階構造になります。ここは「誰が」「どの時点で」ロックされるかを描けると設計レビューで刺さります。
次に、外部連携・制度起因のフローです。
今のリストに近いですが、粒度を少し変えると整理しやすくなります。
特定健診・特定保健指導の流れは独立させた方がよいです。通常健診と制度・帳票・請求・提出先が異なるため、同一図にすると必ず破綻します。
健保請求・国保連合会提出の流れも一枚あると強いです。XML作成、エラー返戻、再提出という「一度で終わらない」構造が見えると、運用設計の説得力が上がります。
代行機関が絡む場合は、「健診機関⇔代行⇔健保」の三角関係フローを描いておくと、責任分界点の説明に使えます。
最後に、システム導入・運用フェーズのフローです。
これはポートフォリオ用途として効きます。
マスタ設定〜初回稼働までの流れです。項目マスタ、基準値、帳票、外注先コードなど、稼働前に何を決めきらないと事故るかが可視化できます。
障害・問い合わせ対応フローもおすすめです。受診者問い合わせ、健保問い合わせ、現場からの問い合わせがどこに集約され、どう切り分けるかは、上流SEらしさが出ます。
まとめると、フローページには
「受診者視点」「健診機関内部」「制度・外部」「導入・運用」
の四系統が揃っていると、単なる図集ではなく“業務理解の地図”になります。
図形としては、正確さより「境界」「分岐」「戻り」が見えることを優先した方が実務向きです。完璧なUMLより、あとから赤ペンで議論できる図の方が現場では長生きします。